森林について

豊かな森がつくる私たちの暮らし

多くの人が持つ森林や水源への愛着、家族や子孫のために山仕事に汗を流した人々、作業の無事を願う家族の思いなど、先人たちのたゆまぬ「努力」と「愛」に支えられて大井川流域の森林が育まれてきました。私たちの暮らしに欠かせない多くの機能を有し、そこから生産された木材は再生可能な資源でありCO2を固定化できる環境負荷の少ない資材です。
この貴重な財産でもある森林を健全な姿で引き継ぐために、「伐って、使って、植えて、育てる」循環的な林業の確立が求められています。

日本の森林について

日本の森林面積は約2500万haで、国土の3分の2が森林です。
これは、森林国として知られるフィンランドやスウェーデンなどと並ぶ水準で、日本は世界的にも森林に恵まれた国であるといえます。
現在日本では、戦後造成された人工林の過半が本格的な利用期を迎えています。

資料:平成29年統計国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」、林野庁「森林資源の現況」
※計の不一致は四捨五入による

森林・林業とSDGs

2015年の国連サミットにおいて、持続可能な世界を実現するため2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットからなるSDGsが採択されました。森林・林業に関連するものとしては、目標15の中に「持続可能な森林の経営」が掲げられているほか、森林の多面的機能がSDGsの様々な目標達成に貢献します。森林の適切な利用が、林業・木材生産を中心に経済的・社会的な効果を生んでおり、目標達成に寄与しています。

森林と2050年カーボンニュートラル

2020年に日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする(※)、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。森林は、温室効果ガスの多くを占める二酸化炭素の吸収源として大きな役割を果たしています。樹木が成長する過程で二酸化炭素を吸収し、伐られた後も木材として利用することで炭素が長期間貯留されます。

※排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにすること

森林と水資源

私たちの生活は豊かな自然環境、とりわけ河川や地下水などの水循環に支えられてきました。近年、地球温暖化により降水の地理的・季節的な偏りが予想される中、洪水や渇水の危険性が指摘され、世界的規模での水資源の不足が懸念されています。今後、水源地域の森林をどのように流域全体で管理し、良質な水資源を持続的に確保していくかが重要な課題となっています。

FSC®森林認証制度と森林管理

資源を循環利用する、水を育み国土を守る、自然環境との共生を図るなど、森林の多面的機能を持続的に発揮するため、私たちが森林の様々な働きを理解し、調和を図ることが必要です。万物に大きな影響を与える森林の利用と保全を、適切かつバランスよくおこない、森林を未来へ繋いでいくため、大井川流域ではFSC森林認証団体「F-net大井川」を組織し、制度に基づいて加入森林を管理しています。

森林組合おおいがわ


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